実現するか中台「船上首脳会談」

2000年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

 台湾に「独立派」の陳水扁新総統が就任したことで、中台関係の緊張は続くとの見方が一般的だが、香港では中国、台湾双方に「柔軟姿勢」をうかがわせる情報が相次いで集まってきている。 香港当局の高官によれば、台湾の陳総統のブレーンの一人、李遠哲中央研究院院長が、五月の総統就任式とほぼ時を同じくして極秘に訪中、北京で江沢民国家主席、銭其シン副首相らと会談した。 李氏の北京訪問については、香港で江主席の密使と陳氏側近が接触、周到に事前準備に当たった結果として実現したもので、江主席の招待という形をとったという。江主席と面会した際、李氏は陳総統の就任演説の意図などを詳しく説明したという。 一方、香港の海運業界筋によると、台湾海運業界の大物が先ごろ、江主席に書簡を送り、台湾海峡に大型船を出し、同主席と陳総統の首脳会談を行なうよう提案した。 この中台船上会談構想は、五、六年前にも持ち上がったことがあるが、当時の李登輝台湾総統によって拒否されている。今回は、地下の太いパイプの成果なのか、中台双方ともに意欲的で、九月か十月にも実現する可能性があるという。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順