「ユーロ安景気」に潜む欧州のリスク

2000年6月号
エリア: ヨーロッパ

企業の資金調達コストが高まる一方、構造改革の停滞も招く[ロンドン発]欧州単一通貨ユーロの導入からまもなく一年半。ユーロ相場はドル、円など主要通貨に対し一九九九年一月の誕生からほぼ一貫して下落し、五月上旬には一ユーロ=〇・八八ドル、九四円台の最安値を記録した。六月に入り米景気の減速観測からやや持ち直したとはいえ、誕生前にさかのぼった試算でも、大陸欧州通貨は実質的に八五年以来の安値水準にある。欧州中央銀行や独仏政府など、ユーロ圏当局者の政策手腕が市場の信任を得ていない上、経済の構造改革が遅れていることが一方的なユーロ売りを招いたとされている。

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