意外にも郵貯に急接近する銀行側の「思惑」

2000年7月号
エリア: 日本

 都市銀行、信託銀行、保険会社――。入り乱れる金融再編のなかで、郵便貯金が大きな鍵を握る存在になってきた。世界最大の金融機関になるみずほフィナンシャルグループをはるかに超える資金量と山村や離島にまで店舗を構える巨大金融機関がどこと組むかによって、金融地図が大きく塗り替えられることになるからだ。そこで始まったのが民間の“郵政省詣で”。これまで郵政批判を繰り広げてきた都市銀行はもちろんのこと、ネット銀行など銀行新勢力の姿も見え隠れする。「どんな民間金融機関とも提携する準備がある」。拡大路線をひた走る郵貯戦略を指揮する郵政省の幹部はこう繰り返す。かつては「民業補完」という建前から民間に遠慮して、接近するのをためらっていたが、デビットカードやATMのオンライン提携を機に方針を転換。民間の取り込みに打って出ている。

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