中国「連邦制国家」への足音

執筆者:藤田洋毅 2000年7月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

江沢民総書記が「大行政区」制度を導入する二つの意図 中国共産党が新たな政治キャンペーンを始めた。「三つの代表」論と称し、(1)先進的生産力の発展、(2)先進的文化の進路、(3)絶対多数の人民の根本利益――の三つを代表する限り、中国共産党は永遠に人民の支持を獲得して、執政党であり続けられるとする。 江沢民指導部は昨年から、「文革以来最大規模の政治運動」(党幹部)とされる「三講(学習・政治・正しい気風の三つを重んぜよ)」キャンペーンを展開してきたばかり。次々と流される空疎な言葉の羅列にうんざりしたのか、北京では今こんな小咄が流布している。 あの世で、毛沢東主席に対し蒋介石総統が依頼した。「大陸に私の落とし子が三人います。主席の後継者である江沢民総書記に連絡して探し出してもらえませんか」 毛からの指示で三人を捜し当てた江は、米国在住の宋美齢・総統未亡人に報告。ところが宋美齢は、「実は大陸には、総統の落とし子がもう一人います。名前は蒋真話です」と付け加える。ところが江は即座に答えた。「大陸に講真話(=本当のことを話す、の意)さんなんているはずがありませんよ」「蒋」と「講」は同じ発音。つまり、「三講」運動で本当のことは一つも語られていないと揶揄しているわけだ。

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