ブッシュ陣営にすり寄るブレア英首相の思惑

2000年8月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ 北米

 英国のブレア労働党政権が、米国大統領選挙で共和党が勝利する可能性が高いことを見越して、ブッシュ陣営に密かにすり寄る動きを見せている。 英国では伝統的に、保守党が米国の共和党と、労働党が米民主党とそれぞれ良好な関係にあり、ブレア首相とクリントン大統領も密接な個人的関係を維持してきた。 だが、現段階でクリントン大統領の後継者である民主党のゴア候補がブッシュ陣営に支持率で遅れをとっていることから、英政権は水面下で共和党との接触を強化、ブレア首相に近いマイア駐米大使が既にブッシュ氏と密かに会談を繰り返しているという。 劣勢のゴア氏は、国際的な評価の証として英政権の支持を誇示したいところだ。しかし、ブレア首相のブレーンは、ゴア氏敗北の事態に備え、英国が民主党に肩入れしている印象を生む言動は一切避ける方針を徹底させている。「第三の道」を掲げ伝統的な左派路線を放棄したブレア首相は、党内左派から「理念より実利で動く保守政治家」と揶揄されているが、対米関係でもいち早く勝ち馬に乗ろうとしているようだ。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順