「政治力強化」に走るOPEC

執筆者:山田剛 2000年10月号
エリア: 中東

足並みの乱れを抱えつつも「欧米と対等」というスタンスを明確化[カラカス発]「原油一バレルの価格に比べると牛乳は五・七倍、シャンプーは七十八倍だ――」。九月末にカラカスで開いた二十五年ぶりの石油輸出国機構(OPEC)首脳会議で、主催国ベネズエラのチャベス大統領はおなじみの派手なジェスチャーで原油価格が不当に安いとの持論を展開した。返す刀でチャベス氏は欧米各国の高額な燃料税を批判、原油価格高騰でOPECに一方的な増産圧力をかけ続ける先進国に強く反論し、今後OPECが生産や価格政策を巡り先進国と対等な対話を要求することを宣言した。いささか強引な主張ではあったものの、大統領は出席した各産油国の首脳・高官から一様に拍手喝采を浴びた。

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執筆者プロフィール
山田剛 日本経済研究センター主任研究員。1963年生れ。日本経済新聞社入社後、国際部、商品部などを経て、97年にバーレーン支局長兼テヘラン支局長、2004年にニューデリー支局長。08年から現職。中東・イスラム世界やインド・南アジアの経済・政治を専門とする。著書に『知識ゼロからのインド経済入門』(幻冬舎)などがある。
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