【インタビュー】陳水扁(台湾総統) 日本は中国に対する遠慮した態度を変えるべきだ

執筆者:早田健文 2000年11月号
エリア: アジア

今年三月、五十五年にわたる国民党の台湾支配が覆され、民進党の陳水扁氏が総統となった。“大国”中国と対峙しながら、改革を推し進める若き指導者に政治・外交戦略を聞いた。 台湾では三月十八日の総統選挙で、民主進歩党(民進党)の陳水扁総統が誕生した。三つ巴の選挙戦の末の勝利であり、五十五年に及ぶ国民党の長期政権が覆された瞬間であった。 陳水扁総統は、主権独立国家としての台湾を世界に認めさせ、国民党が残した腐敗を改革するという大きな期待を背負っている。しかし新政権誕生とともに、台湾は激動の渦に投げ込まれた。それは統一派・独立派に分かれる複雑な台湾社会、そして台湾が置かれた微妙な国際環境を暗示している。

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