外資の流通参入を加速する「BtoB」

2000年11月号
エリア: 日本

三大グループ化が進む世界の小売企業が日本市場を狙う 十二月六日、欧米の有力流通企業の首脳が都内に一堂に集う会合がある。英国最大のスーパーで日本進出を検討しているテスコ、英百貨店のマークス&スペンサー、米スーパーのKマート、オランダに拠点を持ち欧米で大型スーパーを多店舗展開するロイヤル・アホールドなど十数社が名を連ねる。各社の代表権を持つ人物だけが参加を許されるというこの会合。日本からは今期、イトーヨーカ堂の売り上げを抜き去り、業界二位に浮上するジャスコの岡田元也社長だけが出席する。「これだけの流通外資のトップが日本に集まるのは史上初めて」(外資証券有力アナリスト)だ。 この会合を主催するのは、今年三月に設立されたばかりのワールド・ワイド・リテイル・エクスチェンジ(WWRE)というアメリカの会社。インターネット上で食料品や衣料品、家電製品、日用雑貨などの消費財を対象にした企業間取引(BtoB)市場を運営する組織だ。WWREの主要株主が、今回日本に結集する欧米の流通企業とジャスコなのである。 BtoB市場はインターネットの急速な普及で創造された市場。小売企業が求める商品をネット上で公開し、その商品を提供できるメーカーが名乗りを上げて商談を進めるのが消費財向けBtoBだ。たとえば小売企業が二十八インチのテレビを発注する場合、「画面はフラット、BSチューナー内蔵、デジタル放送対応の端子」などの諸条件をネット上で仕様書にして、その仕様書どおりのテレビを生産可能なメーカーがアプローチをする。

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