「逆ザヤ」を帳消しにしても「解約ラッシュ」に襲われる まさに「ドミノ倒し」のように、生命保険会社の経営破綻が続いている。今年に入って、五月の第百生命、八月の大正生命に続き、十月には千代田生命、戦後最大の負債総額というおまけまで付いて協栄生命が倒れた。 いずれの生保も、バブル崩壊後に長らく「破綻予備軍」と名指しされていた常連ではあるが、万一の保障を託す保険会社の破綻は、契約者の人生設計を直撃するだけに、不安心理に拍車がかかっている。「次はどこか」という新たな標的探しが、解約などに連鎖的につながる悪循環に陥り、大手も安穏としてはいられない危機的状況だ。
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