ブッシュ政権誕生に危機感を抱く北朝鮮

2000年12月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米 朝鮮半島

 ブッシュ共和党政権誕生の見通しが強まる中、最も危機感を抱いているのが北朝鮮といわれる。 共和党内には、「九四年の米朝核合意は米国側に不利な内容であり、破棄して再交渉すべきだ」(ウォルフォビッツ元国防次官)という核合意破棄論から、「北朝鮮の崩壊は、早ければ早いほど、アジアの安定に寄与する」(ニコラス・エバースタット米エンタープライズ研究所研究員)という早期崩壊論まで、対北朝鮮強硬論が少なくない。ブッシュ政権が発足すれば、徹底した外交政策見直しに着手する予定で、クリントン時代の融和政策は転換されそうだ。「ブッシュ大統領の任期中の訪朝などあり得ない」(外交筋)とされる。 金正日労働党総書記としては、クリントン大統領の任期中の訪朝を実現させた上で、ゴア政権と関係正常化を実現させる意向だったとみられるが、思惑が崩れてしまった。今後、対北朝鮮政策では、日米が結託し、韓国の金大中大統領が孤立化する構図が強まりそうだ。 米国の譲歩を引き出すには、瀬戸際政策が有効とみなす北朝鮮は、再度テポドン試射など強硬措置に着手する恐れもあり、共和党外交は対北朝鮮政策が注目の的だ。

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