Q.1 アメリカは対アジア外交の中心を日本から中国に移すか

執筆者:船橋洋一 2000年12月号
カテゴリ: 国際 外交・安全保障

YES 45% 米国は過去半世紀、日本と同盟を結んできた。冷戦後、冷戦同盟の存在理由が薄まっているが、日米同盟は九〇年代前半の「漂流」時代から後半、冷戦後同盟への「再確認」「再定義」に乗り出した。今回の大統領選挙でも、ブッシュ共和党は日本との同盟関係の強化を主張する一方、中国に対しては「戦略的競争相手」と見なすなど、中国への警戒感を隠していない。ブッシュ政権となれば、中国に対抗する上でも日本重視路線を打ち出すだろうと見られている。 そういう背景からして近い将来、米国がアジアにおける主要パートナーを日本ではなく中国に切り替える、つまり、日本第一主義を中国第一主義に切り替えることはちょっと考えにくい。 しかし、いくつかの環境変化が重なれば、米国がそちらの方向へ傾斜していく可能性はある。 まず、米国のビジネスの中国進出が今後十年、さらに加速化し、中国で大いに儲けさせて貰うというパターンが続くことだ。モトローラ、AIG、マイクロソフトなど中国でのビジネスが賑わい、中国に強い関心と共感を抱いている企業、経営者も多い。中国は法整備がなお不十分で、リスクも多いが、それだけに“ワイルド・ウエスト”進出の興奮もある。

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