Q.16 「飛び級」は復活するか

執筆者:森口朗 2000年12月号
カテゴリ: 社会
エリア: 日本

YES 85% 一九九八年度からの三年間で、九人の高校二年生が千葉大学に「飛び入学」した。また、大学三年で受験できる大学院も誕生している。二つの制度と学士入学を併用すれば、理論上、二十二歳で修士になることは可能だ。高等教育に限れば、すでに「飛び級」は復活しているといえる。 ところで、「『飛び級』は復活するか」という設問には、「高等教育での飛び入学が一般的になるか」という問いと、「初等中等教育での飛び級が、今後認められるか」という二つの意味合いがある。 前者に関していえば、教育改革国民会議の提言により、大学入学の年齢制限は「撤廃もしくは緩和」される見込みになってきた。行政サイドや大学からの反論も聞こえてこない。 大学の飛び入学が一般的になれば、少子化に喘ぐ塾業界がそのニーズを見逃すはずがない。親の経済力と学力の相関性は近年ますます高まっており、高学力の子供は高収益をもたらす顧客でもあるからだ。早期受験に向けたカリキュラムが用意されるに違いない。そうなれば私立校も指をくわえてはいない。現在でも中高一貫の進学校は高二で教科書レベルの学習指導を終え、高三は受験指導一本に絞っている。高校からの入学を認めない完全中高一貫校も増加傾向にある。女子校でも小中高一貫の進学校が実績をあげている。

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