米国が怯える「金融システム不安」

執筆者:川原吉史 2000年12月号
エリア: 北米

インターネットバブルの崩壊で不良債権が増加、信用収縮の危機が高まっている[ニューヨーク発]混迷する米大統領選の舞台となったフロリダ州。世界中の注目を集める同州が、米政治のみならず米経済不安の震源地ともなっている。同州の高級リゾート、ボカラトンに本社を構える電気製品メーカーのサンビームの経営危機が、米金融界を大きく揺さぶっているからだ。 コーヒーメーカーなどを主力とする同社は「チェーンソー(電動ノコギリ)」の異名をとったアルバート・ダンラップ前会長の下で進めた買収戦略に失敗、総資産の八割にあたる約二十四億ドル(九月末)の有利子負債を抱え込んだ。巨額の利払い負担で過去二年間にわたって赤字を垂れ流しており、いまだに再建のメドは立っていない。

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