ジェブ・ブッシュ(フロリダ州知事) 最初の試練を二〇〇二年に迎える三人目の「ブッシュ大統領」候補

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2001年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 ブッシュ元大統領夫妻は息子が小さい頃から、「末は大統領か」と期待をかけて育ててきた。ただし、念頭にあったのは新大統領ジョージ・W・ブッシュではない。次男のジェブ・ブッシュ現フロリダ州知事だ。もちろん、現在四十七歳のジェブには、大統領になる可能性がまだ十分にある。もし兄のジョージが二期八年にわたって成功裏に政権を運営すれば、二〇〇八年の大統領選ではジェブが最有力候補となるであろうと衆目は一致する。 知事は「ブッシュ王国」のような言われ方を嫌う。だが、もはやそれを逃れることは難しい。過去の成功は父の名によるところが多く、今度は、否応なく兄と一蓮托生となったからだ。 ジェブ・ブッシュの最初の試練は二〇〇二年に知事再選を果たせるか否かである。さきの大統領選挙では、フロリダの票の行方をめぐって大混乱が起き、結局、兄は勝利を手にしたが、弟はそのしっぺ返しを喰らうことにもなりかねない。もし経済が悪化すれば、大統領への批判から知事選でジェブが不利になることも考えられる。実際、フロリダの民主党員たちは、仕返しの機を窺っている。ことに民主党の支持基盤でもある黒人有権者は、ブッシュ知事がマイノリティを優遇する州の「アファーマティブ・アクション」を廃止したことに激しく反発している。

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執筆者プロフィール
ルイーズ・ブランソン イギリス出身。英『サンデー・タイムズ』紙モスクワ支局長を経てフリーランスに。米『ワシントン・ポスト』紙元モスクワ支局長で夫のダスコ・ドーダー氏との共著に『ミハイル・ゴルバチョフ』『ミロシェビッチ――暴君のポートレイト』がある。
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