荒川亨(ACCESS社長) 堅実なベンチャー経営者の夢は「日本発のオリジナル技術を世界に」

執筆者:船木春仁 2001年1月号
エリア: 日本

 携帯電話のiモードや情報家電など、パソコン以外の機器でインターネットを閲覧するためのソフトで八割のシェアを握るのがACCESS(東京・神田神保町)。搭載機種はすでに九十種、一千八百万台を超え、iモードの急速な普及と共に閲覧用ソフト「NetFront」と「Compact NetFront」はデファクトスタンダードの地位を獲得しようとしている。 ACCESSの創業者であり社長を務めるのが荒川亨(四一)。そして共同創業者で副社長を務めるのが鎌田富久(三九)だ。荒川がマネジメントを担当し、鎌田が技術開発を担当してきた。二人はかつての本田宗一郎と藤沢武夫のコンビを彷彿とさせる二枚看板だ。 元々は、荒川が東京電機大学に在学中の八二年に開いたソフト開発会社「荒川設計事務所」が始まり。そこにアルバイトでやってきたのが当時、東京大学理学部情報科学科四年生だった鎌田だった。荒川は、「コンピュータ分野ではOSなど基本となる技術はすべて米国からの輸入品だが、なんとか日本発のオリジナル技術を世界に発信できないだろうか」と鎌田に打ち明ける。意気投合した鎌田は、東大大学院に在籍しながら八四年に荒川とACCESSを設立。学生と会社役員の二足の草鞋を履きながら博士号を取得する。

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