もはや既定路線となった羽田空港国際化

2001年1月号
カテゴリ: 社会 経済・ビジネス
エリア: 日本

 成田空港開港以来、日本の航空行政が四半世紀の間、タブーとしてきた羽田空港の国際化が、昨年暮から一転して既定路線化している。自民党の亀井静香政調会長は、「日本の空の玄関は、羽田」と繰り返し公言。羽田国際化を公約に掲げる石原慎太郎東京都知事との会談では、石原都知事が示した新滑走路建設などによる国際化案の全面的バックアップを約束して見せた。 石原案は、羽田空港沖合い約千三百メートルの海上に「桟橋方式」で全長三千五百メートルの新滑走路を建設することなどを柱としており、国際化と飽和状態解消に対応できるという。同案では、建設費は八千―九千億円に抑えることが可能。米ニューヨーク・ラガーディア空港が、約三年で同方式での拡張に成功した実績があり、現段階では、最も早期実現可能な選択肢とされている。 最大のネックとなる騒音問題は、運輸省(現・国土交通省)がすでに羽田拡張のためにFMS(フライト・マネッジメント・システム)の導入を検討している。 地上の無線施設を目標とせずに、航空機が自機に搭載されたFMS装置で位置を確認、離陸から着陸までの飛行管理を自動的に行う方法のため、千葉県上空を避けて東京湾内の飛行が可能になることで、国際化されても騒音問題はほぼ解消されるという。

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