オノラリイ・ホワイト 深田祐介『新西洋事情』

執筆者:船橋洋一 2001年2月号
カテゴリ: 文化・歴史 書評

 手練の国際ビジネスマンでも、冠婚葬祭となるとちょっと勝手が違う。 取引先の英国の大百貨店会長がこちらの招待で訪日した折り、自動車事故で死去するという出来事があった。「会長の死骸はドライ・アイスに漬けてそのまま運んでもらわなきゃいけませんな」と支店の石倉総務課長がつい事務的に言ったところ、英国人のリチャード・ヒューム支店次長が、それを聞きとがめた。「ミスタ・イシクラ、死骸って言葉は使っちゃいけない。絶対にいけない。ご遺体、そう呼ばなくちゃならん。いいですか。ご遺体ですよ」 リメインズがとっさに出てくるような気の利いた英語教育を日本のビジネス戦士たちは受けていない。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順
back to top