江沢民「トウ小平型院政」への模索

執筆者:藤田洋毅 2001年3月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

来秋の党大会に向け権力闘争が激化「序盤戦が盛り上がってきました。来秋に向けさらに激しさを増すのは避けられませんね」――中国共産党の幹部はこう言う。来秋に開催予定の第十六回党大会では、年齢制限規定(国家指導者は就任時七十一歳未満)などの理由から大幅な指導部刷新が見こまれる。この幹部によると、首脳陣同士の直接対決までには到ってないものの、既に「お互いの足元を叩き合う」形で権力闘争が進行中だというのだ。李瑞環首相説が浮上 序盤戦の大きな焦点は、朱鎔基首相(七二)の後任人事だ。これまでに有力候補として李長春広東省書記(五七)と温家宝副首相(五八)の両政治局員があがっていたが、いずれも「足元を叩かれた」(同幹部)ため、先行きは不透明になってきた。 李書記の「叩かれた足元」とは、李書記の地盤である遼寧省瀋陽市で、副市長・政協副主席・検察院検察長ら市幹部ぐるみの悪質な腐敗事件が摘発されたこと。すでに慕綏新市長は解任され、張国光省長も湖北省への転出を余儀なくされたが、問題は一向に収束していない。それどころか、二月に開かれた同市の第十二期人民代表大会(人代)第四回会議は、「中国の人代の歴史で初めて」(新華社)、人民法院の活動報告を承認しなかったのである。

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