精神主義と権力指向の狭間で揺れる「ロシア正教」

執筆者:立山良司 2001年3月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: ロシア

「二十世紀の最後の十年間に、ロシア正教会は精神的によみがえった」。ロシア正教会の総主教アレクシー二世は新年のメッセージで、正教会の復権を改めて強調した。確かにスターリンの命令で爆破され、温水プールとなっていたモスクワの「救世主ハリストス(キリスト)大聖堂」はすっかり再建され、金色のドームを輝かせている。ソ連崩壊時にはわずか十八しか残っていなかった修道院の数も五百に急増した。今年一月十六日にはプーチン大統領が「正教会はロシアにおける精神と道徳の復活に多大な貢献をした」と、アレクシー二世ら正教会の高位聖職者三十六人に勲章を授与した。

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