米中軍用機接触事故で自衛隊に思わぬ余波

執筆者: 2001年4月号
エリア: 北米 アジア

 米中両軍機の接触事故を受け、中国軍が艦船レーダーなど電子装備を一新させる可能性が出てきた。これに対し、米軍も電子偵察機の搭載機器を変更するのは確実で、米中双方の情報戦が熾烈化するのは必至だ。 接触事故を起こしたEP-3電子偵察機は週五回程度、南シナ海を飛行し、電波・通信情報やレーダー情報を収集していた。これらの情報は地上でもある程度収集できるが、艦船の射撃管制レーダーなど波長が短い電波は上空で収集するしかない。EP-3は中国海軍が昨年ロシアから購入したソブレメンヌイ級駆逐艦の情報を収集していたとみられる。

カテゴリ: 軍事・防衛
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