国際情勢を動かす北朝鮮産ウラニウム

2001年4月号
エリア: 朝鮮半島

 核開発疑惑に関連して、北朝鮮の鉱物資源についての新たな分析結果が判明した。分析を行なったのは、韓国の戦略問題研究所。軍事筋によると、北朝鮮にはほぼ国内全域にわたって約三千万トンに達する良質のウラニウムが埋蔵されていることが、確認されたという。「採掘可能なウラニウムは、数百万トン。現在でも、一日、数百キロが採掘、処理されているとみられる」(軍事筋)という。米中央情報局の報告によると、北朝鮮は約五十キロのプルトニウム抽出に成功、十数基の核弾頭を保有しているとされており、今回の分析は、これを裏付ける結果になった。 軍事筋は「資金不足などで現状にとどまっているが、北朝鮮がウラニウムの本格的な採掘、加工処理に乗り出せば、極めて憂慮すべき事態だ」と解説する。G7諸国などの相次ぐ北朝鮮との国交正常化や、ロシアの急接近などの背景には、ウラニウム資源を巡る思惑を指摘する向きもある。同筋は、「中東やアフリカなどの核開発疑惑国との資金・技術面での提携強化の動きも見られる。北が自国の核開発にとどまらず、核拡散戦略に踏み切る可能性も十分あり得る」と警告している。

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