パキスタン核開発の父にビン・ラディンも接近か

2001年4月号
カテゴリ: 国際

 パキスタンの核・ミサイル開発の中心的機関であるカフタ研究所の所長をこのほど辞任したアブドゥル・カディル・カーン博士をめぐり、イスラム諸国やテロ組織が自らの核開発のため招聘しようと密かに接触を始めたとの情報がある。 カーン博士は一九九八年五月、宿敵インドに対抗してパキスタンが行なった初の核実験を成功させた立役者の一人で、同国の「核開発の父」とも呼ばれている。 しかし、ムシャラフ軍事政権下で国家資金を個人的に流用した疑いをかけられ、一時軟禁状態に置かれるなど冷遇に甘んじ、今回も核開発抑制を国際通貨基金(IMF)から突き付けられた政府によって事実上の引退を余儀なくされたようだ。イスラマバードの外交筋によれば、カーン博士の下には辞任後、さまざまなルートを通じ、核開発に関心のあるイスラム諸国から最高の待遇で顧問に迎えたいとの申し出が殺到しているという。 アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバーンに保護されているサウジアラビア出身の「国際テロの黒幕」オサマ・ビン・ラディンなど、テロ組織も博士との接触を図っているといわれる。

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