「働き過ぎ」のアメリカ人

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2001年4月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

世界の潮流に逆行するかのように労働時間を増やすアメリカ人。いまでは日本人を抜いて世界一働く国民になった。託児所から仮眠室までそろった「快適な職場」が広がるにつれ、「職場」と「家庭」の線引きは曖昧になっていく。[ワシントン発]全米屈指の大手新聞社ガネットはこの夏、バージニア州北部に完成した近未来的なツインタワーへと社屋を移転する。社員の間からは、早くも「エメラルドの都」だとの声が聞こえ始めている。というのも、単に仕事をする場所という枠組みを超えて、生活する上で必要なあらゆる機能を備えた環境が整っているからだ。ゴルフ練習場やテニスコート、運動場に加えて、託児所やクリーニング店があり、レストランやスポーツ観戦のチケットの予約をしてくれるコンシェルジェまでいる。 中でも人気を呼びそうなのが「料理の持ち帰り」サービス。ミートローフやポテト、豆類などアメリカ人の食生活に欠かせない定番メニューはもちろん、ニジマスのアーモンド揚げのような“ヌーベルキュイジーヌ”や寿司、照り焼きビーフまで揃っている。社員は、オフィスを出る時に希望のメニューを注文しておけば、帰りがけに出来立ての料理を受け取ることができる。あとは帰宅して電子レンジでチンするだけ、というわけだ。

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執筆者プロフィール
ルイーズ・ブランソン イギリス出身。英『サンデー・タイムズ』紙モスクワ支局長を経てフリーランスに。米『ワシントン・ポスト』紙元モスクワ支局長で夫のダスコ・ドーダー氏との共著に『ミハイル・ゴルバチョフ』『ミロシェビッチ――暴君のポートレイト』がある。
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