「問題会社」にしか投資できないリップルウッドの誤算

2001年5月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 イメージが悪くなりすぎた――。米投資会社リップルウッド・ホールディングスのティム・コリンズ代表が来日の度にぼやいているという。 リップルウッドは言うまでもなく、日本長期信用銀行(現新生銀行)を買い取った企業買収ファンド。長銀買収に続いて一昨年、第二ファンドを設定したが、新生銀行が融資をストップしたライフや第一ホテルが昨年相次いで倒産したことで、「リップルウッドは酷い会社」とのイメージが強まった。第二の投資ファンド「インダストリアル・。パートナーシップ」の設定額は、長銀買収と同じ千二百億円。設定以来、五十社にも及ぶ日本企業に目をつけていたが、「これはという企業にはことごとく投資を断られた」(関係者)ようで、昨年夏に株式公開したローソンにもファンドの出資者である三菱商事と共同で投資する案もあったが、「ローソンの猛烈な抵抗で水に流れた」(ダイエー関係者)。 今年に入ってにわかにナイルス部品、日本コロムビア、シーガイアなど「問題会社」への投資を決めたのも、「投資家との間でいつまでに投資先を決めるという期限条項の期限が近づいたため、資金を使わざるを得なかったからではないか」(投資家)との見方が出ている。

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