日本の科学技術スパイが米国内で問題化

2001年5月号
エリア: 北米 日本

 米保守系紙ワシントン・タイムズの特ダネ記者、ビル・ガーツ氏が新著『チャイナ・スレッツ(中国の脅威)』で、日本による米国での科学技術スパイ活動に警告を発し、米議会内に波紋を呼びつつある。 同氏の報道は中央情報局(CIA)の極秘資料満載で、しばしばワシントンを震憾させるが、中国の在米情報活動や軍事力増強を暴いた今回の新著は、「日本は中国と同様、専門家やビジネスマンを使って米国の科学技術情報を収集することに卓越している」と指摘。特に日本貿易振興会(JETRO)が機密情報入手を図っているとしている。ガーツ氏は米国でスパイ活動を行なう同盟国・地域として、日本、フランス、韓国、台湾を挙げている。同氏とCIAの密接な関係から見て、CIAが日本の在米情報活動を警戒している証拠とみていい。 JETROはニューヨークなどに数十人のスタッフを擁しており、八〇年代にその在米情報活動が議会で問題視されたことがあった。奇しくも、五月九日には理化学研究所の研究者らによる遺伝子スパイ事件も発覚した。情報管理の強化に積極的なブッシュ政権の下で、日米間の新たな火ダネになる恐れがある。

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