「次世代携帯」に漂う暗雲

執筆者:中井圭 2001年5月号

見切り発車せざるをえなかったNTTドコモの深刻な「お家事情」 五月三十日、携帯電話はいよいよ「第三世代」に突入する。アナログ方式、「iモード」に代表されるインターネット接続が可能になった現在のデジタル方式の後に来る、「次世代携帯電話」(IMT-2000)がそれだ。これから数年の間に、世界の携帯電話はほとんどこの方式に移る。そして、その先陣を切るのが日本一の携帯電話会社、NTTドコモだ。 次世代携帯の特徴は、高速のデータ通信と国境を超えた通話・通信にある。ドコモが始めるサービス「FOMA(フォーマ)」では、データ通信速度は最大で毎秒三百八十四キロビット。現行のiモード(九・六キロビット)の四十倍だから、ニュース映像などの動画コンテンツの送受信も簡単にできる。カメラ付き端末を使い、相手の顔を見ながら通話するテレビ電話も実現する。通信速度は今後、毎秒二メガビットまで速まる。DSL(デジタル加入者線)を超え、光ファイバー並みの速さだ。 また、国際間の通信規格が統一されるため、海外旅行や外国出張の際、次世代サービスを実施している国なら、日本で使っている端末を持ち込み、同じように使用することができる。今は海外仕様の端末を国内で借りて持ち込むケースがほとんどだから、一気に便利になる。

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