骨肉の争いを続けるフセイン大統領の息子たち

2001年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 フセイン・イラク大統領の長男ウダイ氏と二男のクサイ氏が後継者の地位をめぐって“骨肉の争い”を演じているとの情報が流れている。カイロとバグダッドの外交筋が明らかにしたもので、両者の権力闘争は、五月にクサイ氏がイラクの支配政党であるバース党の指導部入りしたのをきっかけに本格化し始めたといわれる。 クサイ氏が最近、同党の軍事部門副司令官に任命されたこともウダイ氏を一層刺激している。ウダイ氏は支配下の多数の新聞やテレビの記者などを手足として使って弟に対する中傷攻撃を企てるとともに、弟を支持する軍人・政治家グループの切り崩しに躍起になっている。 ウダイ氏は元々、スパイ・情報収集活動に長けており、盗聴、脅迫などあくどい手段も使っているとのうわさもある。 これに対し、軍事・治安部門を率いるクサイ氏も負けておらず、武力的威喝をバックに兄一派への圧力を加えているという。 ウダイ氏は一九九六年末の暗殺未遂事件で重傷を負うまで本命の後継者とみられていただけに、ここにきて弟が台頭してきたことに激しい反発を抱いているようだ。

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