内戦続くスーダンに憤る米国宗教界

執筆者:立山良司 2001年7月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: アフリカ

 スーダンという国名は中世のイスラム教徒がサハラ砂漠以南を「黒人の国(ビラード・アッスーダン)」と呼んだことに由来するように、この一帯は長い間、非アラブ、非イスラム地域だった。北部は十六世紀までにほぼアラブ化、イスラム化されたが、南部は現在も非イスラム教徒の黒人が中心だ。その南部で激しい内戦が続いている。二〇年間で二〇〇万人が死亡、四〇〇万人が難民になったといわれ、犠牲者の殆どは南部スーダンのキリスト教徒か、アニミズムなど土着宗教の信者だ。 これに対し激しく怒っているのが米国の宗教界と政府だ。米政府の諮問機関である「宗教の自由国際委員会」が今年三月に出した報告書は「信教の自由に対するスーダン政府の侵害は世界中で最もひどい」という表現で始まっているし、ブッシュ大統領は五月に「スーダンでの残虐行為に世界は目を向けなければならない」と力説した。

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