【インタビュー】ケント・カルダー(プリンストン大学教授) この先二、三年の日本は終戦直後以来もっとも流動化する

執筆者:フォーサイト編集部 2001年8月号
エリア: 日本

いま日本に必要な「ビジョン」は「生活の質」の向上だ――。対日政策に大きな影響力を持つ前アメリカ駐日大使特別補佐官が語った。 アメリカ屈指の知日派学者として、モンデール元駐日米大使、フォーリー前大使の特別補佐官を五年近く務めたケント・カルダー教授は、ベーカー新大使への最後の報告を終えて、八月八日、日本を離れ、プリンストン大学へと戻っていった。 特別補佐官在任中、カルダー教授は得意の日本語を駆使して各界の情報を収集、大使館の重要なアンテナとして、米政府の対日政策に大きな影響を与え続けた。六月末にキャンプデービッドで行なわれたブッシュ大統領と小泉首相の首脳会談の前にも、とんぼ返りでアメリカに帰国。オニール財務長官ら閣僚に、日本の現状を長時間にわたってブリーフィングした。 離日直前、東京の大使館職員住宅で開かれたお別れ会には、日本の政治家やマスコミ関係者が多数駆けつけ、幅広い人脈の一端を窺わせた。荷物のすっかり片づいた東京の部屋で、カルダー教授が、日本の現状と今後について語ってくれた。少し二党政治に近づいた ――まずは、さきの参院選の結果をどうご覧になりましたか。 カルダー やはり何といっても目立ったのは、小泉総理の圧勝ということです。だが、同時に押さえておかなければならないのは、自民党の比例区で勝ったのは、どんな人たちだったかということです。

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