「ユーゴ民主化のホープ」にマフィアとの関係の噂

2001年8月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

 ユーゴスラビア連邦のミロシェビッチ前大統領をハーグの旧ユーゴ国際戦犯法廷に引き渡す立役者となったセルビア共和国のジンジッチ首相が同国内やロシアのマフィア組織と深く結びついているとの情報が流れている。 ベオグラードの外交筋によれば、ジンジッチ首相は自らが率いる民主党の活動資金や政界の裏工作資金捻出のため、これらマフィア・グループと手を組んでいるという。同筋はその具体例として、マフィア組織の自動車密輸ビジネスなどに対する当局の取り締まりに同首相が介入、摘発に手心を加えるなどして多額の“謝礼”を受け取っているとの警察筋の話を挙げている。 ジンジッチ氏とマフィアとの関係が取り沙汰されたのは今回が初めてではなく、ミロシェビッチ氏がまだ大統領として権勢をふるっていたころから、ベオグラードの裏社会では「マフィアのゴッドファーザーは二人。一人はミロシェビッチ氏の長男で、もう一人はジンジッチ氏」と噂されていた。 ミロシェビッチ独裁政権崩壊後、「ユーゴ民主化のホープ」と注目されたジンジッチ首相のもう一つの顔に懸念を抱く向きは少なくない。

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