ウラジーミル・プーチンの「死ぬのは奴らだ」

執筆者:名越健郎 2001年8月号
エリア: ヨーロッパ

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に関する初のアネクドート集が6月、大統領の地元サンクトペテルブルクで出版された。70%の高支持率をもつプーチンも、歴代指導者同様、ロシア人の誇るアネクドートの標的から逃れられないことを示している。 プーチン大統領が新しい経済計画を発表し、「人々を豊かに、かつ幸福にするのが目的だ」と強調した(計画には、対象者のリストが添付されていた)。 昨年夏、ロシアの原子力潜水艦クルスクが沈没した時、ロシア政府が釈明した。「外国の潜水艦が衝突した」 そのあと、モスクワのテレビ塔で火災が発生した時、ロシア政府が釈明した。

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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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