台湾を襲う「かつてない混迷」

執筆者:早田健文 2001年8月号
カテゴリ: 国際
エリア: 朝鮮半島

李登輝新党の旗揚げは、逆に台湾独立派の衰退を意味するのではないのか――グローバル経済とリンクし、中台の経済格差が縮小。両岸関係は新局面を迎えつつある。[台北発]台湾海峡の風向きが変わりつつある。国民党李登輝派の新党結成はその象徴だ。国民党が分裂するたびに政界は迷走してきたが、今回の分裂の背後には、かつてない政治、経済の混迷に襲われる台湾の姿がのぞく。そして、その先には海峡を挟んで対峙する中国の姿がある。台湾は再び統一と独立の間で大きく揺れ始めた。 七月三十一日、国民党李登輝派が、いよいよ政党登録を行なった。その名称は「台湾団結連盟」(台連)。招集人は李登輝前総統の腹心とされる前内政部長の黄主文である。台連は、十二月一日投票の立法委員(国会議員)選挙で独自候補二十人を当選させることを目標とし、選挙後は与党・民進党と協調するとみられる。ところが、不思議なことに、台連は国民党からの引き抜きはほとんど行なっていない。現職の立法委員に李登輝派が二十人程度いるにもかかわらず、である。「陳水扁総統も民進党も、年末の立法委員選後に与党連合結成は必要だと認識している。だが、野党である連戦の国民党、宋楚瑜の親民党は、民進党と協力しない。唯一の可能性は、国民党李登輝派との提携だ。」

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