三井住友銀行、消えるトップバンクの威光

2001年9月号
エリア: 日本

日本で最も高い経営効率を誇るといえども、最悪化する邦銀の現実からは逃れられない。トップバンク・三井住友銀が抱え込んだ弱点、盲点を、改めて検証する。「あのリストラ策が本当なら、三井住友銀行はよほど苦しいのだろう」。三井住友銀行が八月中旬にまとめたとされるリストラ策を見て、東京三菱銀行の幹部はこう話した。一部の報道によれば、三井住友銀は二〇〇四年三月までの人員削減を四千三百人から四千九百人に、店舗の統廃合数を百店から百八十店程度に上積みし、経費を四年間でさらに千五百億円圧縮する。「大手銀グループで最も経営効率の高い三井住友銀が大幅な追加リストラに踏み切ることで、他の大手銀もリストラ強化に動き出す」と報じられている。確かに三井住友銀の経費率は四六%(二〇〇一年三月期両行合算ベース)と、四大金融グループのなかで最も低い。だが、三井住友銀の「追加リストラ」は言われるほど見事なものではない。日本のトップバンクとされる三井住友銀にも数多くの「死角」がある。 あまり知られていないが、金融庁関係者によると、「三井住友銀は大手銀のなかで不良債権処理が一番甘い」という。それは決算にも表れている。注目は旧住友銀の不良債権

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