ボーダフォンに買収された日本テレコム経営陣の疑心暗鬼

2001年10月号

 携帯電話世界最大手の英ボーダフォンが九月末、日本テレコム株の電撃的な公開買い付け(TOB)を実施、出資比率を六六・七%以上に高めて事実上経営を支配した。九月二十六日に会見したボーダフォンのクリス・ジェント社長は、日本テレコムの生みの親である坂田浩一会長と村上春雄社長の処遇について、「上級職についてもらう」と事実上の棚上げを宣言した。 注目の日本テレコム後任社長についてジェント社長は来年初めまでに人選する意向とされる。日本テレコム社員を動揺させないために支配色はできるだけ抑えようとしているが、ジェント氏は後任社長について「日本語が話せて日本文化に精通していれば、必ずしも日本人である必要はない」と話す。 ボーダフォン日本総代表であるウィリアム・モロー副社長やビル・キーバーアジア地域統轄社長などが有力候補として挙がるが、両氏とも日本語が堪能という条件で弱い。関係者の間で囁かれているのは、ボーダフォンが日本テレコムの経営支配に先立って、子会社の携帯大手J-フォンの後継社長として派遣を決めたダリル・グリーン氏の兼任だ。同氏は米AT&Tや長距離通信大手グローバル・クロッシングの日本法人社長を歴任しヘッドハンティングされた。かなりの日本通と言われる。

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