“避難生活”に苛立つチェイニー副大統領

2001年11月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 ブッシュ米政権の「後見人」と自他ともに認めるチェイニー副大統領が最近、苛立ちを募らせているという。 ワシントンの外交筋がホワイトハウスの関係者の話として語ったところによると、副大統領のイライラの原因は、九月の同時多発テロ事件以後、万一に備えて大統領と一緒にいるのを避ける必要があるとの理由で、たびたび“避難生活”を余儀なくされていること。 ブッシュ大統領にもしものことがあれば大統領職を引き継ぐ立場にあるため、やむを得ない面もあるが、避難のたびにホワイトハウスから離れ、大統領と直接顔を合わせて協議することができなくなる状況にうんざりしているという。 フライシャー大統領報道官らは「副大統領はすべての情報を知らされ、重要協議には電話で加わっている」と強調するが、実際にはアフガニスタン軍事作戦の重要決定を後で知らされ、チェイニー氏が憤慨したケースもあるという。「戦時内閣」を事実上取り仕切っているラムズフェルド国防長官の存在感が増していることも、チェイニー氏の苛立ちを強める要因になっているとの見方もある。

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