日本経済を蹂躙する米証券会社の真意

2001年12月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

 日本を買い叩く存在と恐れられてきた米系証券だが、その最大手、ゴールドマン・サックスにあらためて国内の産業・金融・証券各界から怨嗟や警戒の声があがっている。“被害者代表”はNTTグループ。NTTコミュニケーションズとNTTドコモによる米欧企業の買収や出資で巨額の損失が発生、持ち株会社NTT本体の九月中間決算までもが予想を大きく下回り、日本の株安に拍車をかける材料にもなった。 これらの投資案件を仲介したのがゴールドマン・サックスで、NTTコム社内ではゴールドマンに騙されたという怪文書が飛び交う騒動も発生。折しも、ゴールドマンが不良債権処理のアドバイザーを務めるあさひ銀行の株式が、当のゴールドマンを中心とする外資系証券会社経由の注文で売り浴びせられ、「ゴールドマンには気をつけろ!」との声が、日本の経済界に一気に拡がった。 もっとも、NTTコムの怪文書にもあるとおり、ゴールドマンと手を組んだ企業側の責任は重く、被害者ヅラなどしている暇はないはずだ。ゴールドマンの名前は丸紅の筆頭株主としても浮上し、丸紅株の空売りを狙う投機筋に貸し株を行なうためではないかとの観測も出ている。

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