米英両首脳 相互不信の発端は……

2001年12月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ 北米

 米軍のアフガニスタン攻撃に英軍も参加するなど、同時テロ以来、両国の緊密な関係が改めて印象づけられた格好だが、実はブッシュ米大統領とブレア英首相の問には深い亀裂が生じているとの説がある。 ワシントンとロンドンの外交筋によると、ブッシュ、ブレア両氏の決定的対立が露呈したのが、十一月七日のワシントンでの首脳会談。初めは双方ともなごやかな雰囲気で話し合っていたが、ブレア首相が「アフガン領内に潜入している英特殊空挺部隊(SAS)に対し、米軍が必要な情報を提供していない」などと米国に対する不満を表明したことから、空気は一転した。ブッシュ大統領はこれに激しく反論するとともに、逆に「テロ国家のイラクに対する英国の対応がいいとは思えない」といった主旨の発言を行ない、今度はブレア首相が猛反発。その後は議論というより、感情的対立が前面に出た会談になったという。 両首脳は十一月半ばと十二月初めにもアフガンへの多国籍部隊派遣や中東和平問題などで電話会談を行なったが、“ワシントン対決”がもたらした亀裂は深く、相互不信の解消には相当時間がかかると見る向きも多いようだ。

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