東京海上の変心で揺らぐ朝日生命の将来設計

2002年1月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 経営不振に喘ぐ朝日生命保険は、東京海上火災保険をリーダーとする「ミレア保険グループ」に参加し、東京海上などからの増資によって存続を図る計画を打ち出している。朝日生命は、保険営業部門を東京海上に事業譲渡したうえで、残る既契約の管理に専念する腹づもりだったが、ここに来て東京海上が増資受け入れに消極姿勢に転じた。 東京海上の変節の原因は格下げ。米系格付け会社から「朝日生命の増資を引き受ければ、格下げは確実」と宣告されたからだ。東京海上は高格付けを武器に安定経営を続けてきた。それだけに「格下げ宣告」は社内を大いに動揺させたという。 東京海上による増資引き受け額は当初三百億―五百億円と見られていた。これに朝日生命のメーンバンクである第一勧業銀行もほぼ同額出資して合計で一千億円の増資を実現させる予定だった。しかし東京海上がしり込みし始めたことで、第一勧業銀行も増資引き受けに慎重な姿勢に転じた模様。朝日生命とともに経営不振が指摘されていた三井生命保険は三井住友銀行など三井グループによる一千億円の増資引き受けを実現させる見通しで、明暗がはっきりすることになりそうだ。

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