証券取引所「初代社長」は内輪モメで忙しい

2002年1月号
エリア: 日本

 東京証券取引所と大阪証券取引所の関係が冷え切っている。直接の要因は昨年十一月、株式会社化に向け準備を始めた証券保管振替機構の設立準備会のメンバー選び。日本証券業協会、民間金融機関に加え、全国証券取引所協議会の代表として東証が参加したが、実は協議会に事前相談がなかったことから、大証の巽悟朗社長が激怒。協議会を脱退した。 最近の売買高こそ東証九五%に対し大証五%と、圧倒的に東京が優位だが、大証は日経平均株価の先物・オプション取引などのノウハウで東証を凌ぎ、米ナスダックと提携してナスダック・ジャパン市場を開設、株式会社化でも東証を出し抜き、三十四歳の執行役員を起用するなど、東証への対抗心をあらわにしている。大蔵省出身の土田正顕東証社長に対し、大証の巽社長は学生時代からケンカや茶屋遊びなど破天荒さで知られ、二十五歳で光世証券を設立して社長になった「北浜の風雲児」。本人同士が「水と油」と認めて、歩み寄る姿勢は全く見えない。 あおりを受けて、事務局サイドの交流も止まったまま。株価低迷が深刻化する中「対立する暇があるのか。やることはもっとあるはず」と証券業界はあきれ顔だ。

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