三方一両損といかないみずほグループの事情

2002年2月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 三人の頭取をはじめ持ち株会社の首脳九人が総退陣して四月から「出直し」を図るみずほフィナンシャルグループだが、早くもグループ内の不協和音が噴出している。 原因の第一は朝日生命保険への経営支援問題だ。朝日生命は東京海上火災保険との経営統合問題がこじれ、経営不振が鮮明になっている。同社と親密な第一勧業銀行は、杉田力之頭取が朝日生命の取締役をつとめている事情もあり、一千億円の支援を検討しているが、富士銀行と日本興業銀行が猛反対。グループ内で第一勧銀への批判を強めている。ただ第一勧銀も「一歩も引けない」としており、対立は尾を引きそうだ。 一方、ゼネコン問題でも富士銀行と第一勧銀が角を突き合わせている。みずほがメーンバンクの「不良ゼネコン」とされるハザマ、佐藤工業、飛島建設の三社を統合させる構想が浮上しているが、富士銀は「飛島は三社の中ではまだマシで、他の二社との統合はさせたくない」と拒否している模様。 その富士銀はダイエーのメーン三行の一角を占めている。ダイエー再建をめぐって第一勧銀や興銀から「再建計画が甘く、みずほ株の下落に拍車をかけた」と責められており、みずほ内部の混乱は当面おさまりそうにない。

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