求む、K1、K2

執筆者:黒田勝弘 2002年2月号
カテゴリ: 国際
エリア: 朝鮮半島

 韓国で最近、K1、K2という符丁のような言葉をよく耳にする。韓国人との会話でよく登場するのだが、これはよほど韓国事情に通じていないと分からない。 K1、K2というのは、すでに走りだしている次期大統領選挙と密接に関係している。政治好きの韓国人だけに、早くもK1、K2が関心の対象というわけだ。 何のことかというと、K1は「京畿高校」、K2は「景福局校」のイニシャルである。いずれもソウルの名門高校だが、前者の方が歴史が古いので1、2という番号がつけられている。 次期大統領選挙との関係というのは、与党で有力視されている李仁済氏が景福高出身で、野党の有力候補、李会昌氏が京畿高出身のため、K2とK1の争いとして話題になっているのだ。 その結果、たとえば各企業では早くもK1、K2出身の社員確保におおわらわで、確保できしだい「企画室」などに配置し「次期」への備えに余念がないというのだ。 さらに二人の李氏はともにソウル大法科卒の法曹界出身だから、K1、K2の中でもソウル大法科卒が引っ張りだこという。 韓国では同窓生のことを「同門」というが、地縁に対し「学縁」といわれるこの同門人脈がたいそうモノをいう。

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執筆者プロフィール
黒田勝弘 産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1941年生れ。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長兼論説委員を経て現職。2005年度には日本記者クラブ賞、菊池寛賞を受賞。在韓30年。日本を代表するコリア・ウォッチャーで、韓国マスコミにも登場し意見を述べている。『“日本離れ”できない韓国』(文春新書)、『ソウル発 これが韓国主義』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。
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