“みずほ建設”頓挫で胸をなで下ろしたのは?

2002年4月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

 みずほフィナンシャルグループが再建支援していた経営不振のゼネコンの明暗が分かれた。佐藤工業が会社更生法申請で破綻する一方、飛島建設は富士銀行の経営支援などを背景に大成建設と提携して生き残りを図り、ハザマも今年中に金融支援をとりつける方向という。みずほは「再建の可能性によって支援の是非を判断した」というが、実際に明暗を分けたのは、「飛島と富士銀の特殊な関係」(みずほ幹部)という声がある。 当初ゼネコン三社を統合する「みずほ建設」構想があり、国土交通省や金融庁も後押しした。だが富士銀が拒否し、構想は頓挫。煽りをくって佐藤工業が経営破綻したというわけだ。富士銀は九六年に飛島向けの債権放棄を決め、支援しており、簡単には潰せない。一方、金融筋では、富士銀と飛島の間の不良債権飛ばしに関する密約説が囁かれてきた。前出のみずほ幹部は、みずほ建設実現によって「特殊な関係」が露見することを恐れ、富士銀が統合に反対したのではないかと匂わせている。大成建設との提携を選んだのは、大成が富士銀と同じ芙蓉グループで秘密を共有できるためとされる。とはいえ、真偽は藪の中である。

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