深層レポート 日本の政治
深層レポート 日本の政治(27)

「改革」はどこへ行った 与党・野党の「迷走地図」

2002年4月号
カテゴリ: 政治 金融
エリア: 日本

 公明党の白浜一良参院幹事長の口ぶりには、明らかに苛立ちがこもっていた。 三月八日の参院予算委員会。公明党を代表して質問に立った白浜氏は真っ先に、小泉純一郎首相の盟友、加藤紘一元自民党幹事長の元秘書が脱税容疑で東京地検特捜部に逮捕されたホットニュースを取り上げた。「政治とカネの問題は一番、国民が不信に陥る。改革の先頭に立つ首相が毅然たる態度でリーダーシップを発揮して対応すべきだ」。与党質問とは思えぬ詰問調だった。 公明党は「清潔」を看板にしてきた政党だ。この種の問題では、できれば毅然とした姿勢を示したい。しかし、自民党の対応が定まるまでは、与党の一員として歯切れのいい物言いはしにくい。鈴木宗男衆院議員のスキャンダルでもそのタイムラグを突かれた。副代表の坂口力厚生労働相が二月十三日の衆院予算委員会で、「坂口さん、公明党も(鈴木氏の参考人招致に)反対していますよ、今、理事会で。公明党は疑惑解明の党じゃなかったんでしょうかね。どうなんですか」と、辻元清美社民党政審会長に詰め寄られたのである。「理事会でご議論いただいていることであり、一大臣の私が言うことじゃありませんよ」。坂口氏はムッとした表情を浮かべたが、その先は言葉を飲むしかなかった。

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