「危険な客人」を追い出すフセイン大統領の心変わり

2002年5月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 イラクのフセイン政権はアフガニスタンなどから逃亡してきたテロ組織アル・カエダのメンバーをかくまってきたとされるが、最近、その一部を事実上、国外追放しているようだ。 トルコのマスコミ関係者が同国に亡命した複数のイラク人将校の話として明らかにしたもので、米軍の「イラク攻撃」に神経質になっているフセイン大統領の直接の指示に基づく措置だという。 イラク北部には同国の情報機関が実質的に指揮するイスラム過激派組織のキャンプが存在し、アフガンやパキスタン、その他の国で活動していたアル・カエダのメンバー数百人が潜伏している。この中にはオサマ・ビン・ラディンに近い幹部らが多数含まれており、右腕とされるアイマン・ザワヒリもかつて同キャンプにいたといわれる。 当初、フセイン大統領はアル・カエダの受け入れに積極的だったふしがあるが、これら幹部が米中央情報局(CIA)の手配リストに載っているとの情報を入手して以来、米軍によるイラク攻撃の絶好の口実にされる可能性があるとして、彼らを国外退去させる方針に転換したとみられる。

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