自衛隊「PKO手当」まで値切る財務省の言い分

2002年5月号
エリア: 日本

 カンボジアでの国連PKO(平和維持活動)に送り込まれた自衛隊員の「PKO手当」は一日一万六千円だった。ところが、今回の東ティモール版の日当は一万二千円。四千円の減額の理由はきわめて曖昧だ。 手当の額は業務の困難さや環境の劣悪さなどを勘案して財務省が決める。東ティモールに派遣された六百八十人は、首都ディリなど四カ所で半年の間、道路や橋の補修にあたる。要は土木作業で、カンボジアPKOの際と変わらない。そのため防衛庁は同額の支給を求めたのだが、財務省側の第一次回答はカンボジアの半額の八千円。交渉の結果、一万二千円までの引き上げを獲得したものの、ディリ駐在となる隊員の分は「首都での作業」であることを理由に一万円に抑えられた。 絞る側の表向きの言い分は「総合的に判断した」という毎度の意味不明ぶりだが、本音は「カンボジアPKOは陸上自衛隊初の海外派遣で、手当は御祝儀相場のようなものだった」(財務省筋)。 東ティモールは間もなく乾期に入り、気温は四十度を超える。そこに展開したのはよりによって北海道の部隊。暑いわ手当は減るわで、報われない。

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