外務省ホームページの正しい利用法

成毛眞
執筆者:成毛眞 2002年5月号
カテゴリ: 文化・歴史

 外務省の海外安全情報ホームページがリニューアルされる。国別に「危険情報なし」から「退避勧告」までの六段階で危険度をあらわしているこのページによると、例えばイギリスは危険情報なし、アフガニスタンは退避勧告である。この段階方式をやめるというのだ。もっぱら皮肉な方法でこの情報を利用してきた僕にとっては不便になる。 この三月、二週間をかけてモロッコ王国を家族で旅行してきた。この国の危険度はレベル一の「注意喚起」。同ホームページには「モロッコでは強盗、殺人等の凶悪犯罪の発生は比較的少なく、治安状況は概して良いとされていました。しかし最近では、置き引き、スリなどの犯罪が増加しつつあり(中略)なお、ラマダン期間中、特に日没直前は、帰宅を急ぐ乗用車が交通法規を無視することが多く、交通事故に十分気を付ける必要があります」と説明がある。 この発表のあった昨年九月以降、モロッコへの日本からの観光客は激減した。もちろんテロ事件の後遺症もあるのだろうが、危険情報が出ると旅行会社がツアーを計画しにくくなるのだ。しかし、ある程度旅慣れた人には好都合。異国情緒を楽しむにはあまり同国人旅行者がいないほうがよいし、ホテルなども安い。ただし交通事故には注意しよう。お財布は胸のポケットにいれて、と。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
成毛眞
成毛眞 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年マイクロソフト株式会社に入社。1991(平成3)年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。さまざまなベンチャー企業の取締役・顧問、早稲田大学客員教授ほか、「おすすめ本」を紹介する「HONZ」代表を務める。著書に『本は10冊同時に読め!』『日本人の9割に英語はいらない』『就活に「日経」はいらない』『大人げない大人になれ!』『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。 成毛式「割り切り&手抜き」勉強法』など(写真©岡倉禎志)。
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
逆張りの思考
価値あるバックナンバー
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順