中国株投資の落とし穴を見過すことなかれ

2002年5月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス
エリア: 中国・台湾

[香港発]日本で中国株がブームだ。中国関連の株式投信が次々と設定され、純資産も急増した。一時に比べると日本からの資金流入は衰えたが、依然として関心は根強いという。しかし、中国株市場は今やバブルがはじけ、調整局面に入っている。政策の変更など外部要因で揺れ動く中国株投資のリスクを知らずにいると、思わぬ火傷をしかねない。「四大国有商業銀行は十数兆元の資産を有しており、その一支店で違法事件が起きてもそれほど不思議ではない。米国でもエンロン事件が起きたではないか」――。三月十五日の全国人民代表大会(全人代)閉幕後の記者会見で、中国銀行の不祥事に対する見解をただした米通信社記者の質問に対し、朱鎔基首相はこう言い放った。 舌鋒鋭く中国の構造改革の必要性を訴えてきた朱首相は、国内だけでなく海外の記者の間でも人気は抜群。来年三月に任期が切れる同首相の全人代後の記者会見は、これが最後となる可能性が高いだけに、大勢の記者が詰めかけた。しかし、あまりに投げやりで官僚的な答弁が続き、中には居眠りする記者も出るほど。朱首相の熱意は急速に衰え、改革は次期政権に先送りするのではないか。そんな印象を強く残すものだった。

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