韓国に「左翼・革新」大統領が誕生する日

執筆者:黒田勝弘 2002年5月号
カテゴリ: 国際
エリア: 朝鮮半島

与党・民主党の予備選を、ブームに乗ってリードする盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補。このまま行けば、十二月の本選挙で、日本にとっても厄介な人物が大統領になる可能性がある。[ソウル発]長く左翼不毛の地とみられてきた韓国で、左翼ないし革新政権誕生の可能性が出てきた。韓国では現在、十二月の次期大統領選に向けて与野党の候補者選びが進行中だが、与党・民主党の予備選で革新候補の盧武鉉氏(五五)が旋風を巻き起こしているからだ。 民主党の大統領候補は四月二十八日、首都ソウルでの指名大会で確定する。「パラム(風)の政治」といわれる韓国政治だけに、中盤まで「風」に乗って先頭を走る盧氏の勝利が有力視されている。 盧氏としては与党内での指名選の余勢をかって、年末の本選まで突っ走りたいところだ。対抗する野党・ハンナラ党では、「次期政権獲得は確実」だった李会昌氏の支持率がこのところ急速に低下しているため、盧氏のチャンスは十分ある。 盧氏は安保、外交、経済すべての面で破格である。予備選の過程で「有力紙の国有化論」を暴露され大騒ぎになるほどだ。「在韓米軍撤退論」を主張したこともある。保守派は危機感をつのらせているが、韓国に、はたして革新政権が誕生するのだろうか。

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執筆者プロフィール
黒田勝弘 産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1941年生れ。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長兼論説委員を経て現職。2005年度には日本記者クラブ賞、菊池寛賞を受賞。在韓30年。日本を代表するコリア・ウォッチャーで、韓国マスコミにも登場し意見を述べている。『“日本離れ”できない韓国』(文春新書)、『ソウル発 これが韓国主義』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。
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