惜別の歌もうたわれず消えていった興銀

執筆者:喜文康隆 2002年6月号
タグ: 日本

「次の世代のために計画を立てる場合、美徳は相続されないということを忘れてはならない」(『コモンセンス』トマス・ペイン)     * 日本興業銀行の最後の頭取・西村正雄は、自ら確信犯でドン・キホーテを演じているのだろうか。 四月一日の「みずほフィナンシャルグループ」の統合初日から起きたコンピュータシステムの統合をめぐるトラブルは、おそらく日本の銀行史に残る事件になるだろう。 対応をあやまれば、みずほフィナンシャルグループは、預金者、法人企業を含めた顧客離れによって、緩やかな死への途をたどる。少なくとも株価はそう告げている。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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