[テヘラン発]保守派と改革派の角逐が続くイランで三年後の次期大統領選挙をにらんだ水面下の駆け引きが早くも始まっている。日本や中国はハタミ政権下でイランへのエネルギー依存を強めつつあるが、イラン改革の命運は次期大統領のかじ取りが大きく左右することになる。「改革を進められないなら辞任しろ」。昨年末、テヘラン大学でのハタミ大統領(一九四三年生)の演説には学生らが手厳しい批判を向けた。昨年六月に再選を果たした大統領には、進まない改革と経済停滞を背景に失望感が強まっている。「次回選挙では、改革を進められる力強い候補者に票を投じる」とテヘラン市内の大学生(二五)は言う。国民の期待は早くも次期大統領に寄せられている。
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